相模原 平塚 多摩
東京大学 5 1 1
京都大学 3 0 1
一橋大学 4 1 1
東京工業大学 7 2 0
早稲田大学 43 26 26
慶應義塾大学 20 9 12
上智大学 19 7 11
東京理科大学 20 24 16
明治大学 46 40 58
青山学院大学 16 13 33
立教大学 16 10 31
中央大学 28 41 36
法政大学 41 23 26
上は、川崎市の公立トップ高の県立多摩を含めた3校の現役合格者数を並べたものです。
これを見ると、相模原は多摩を圧倒していますが、平塚は多摩より若干下回って見えます。
ですが、この3校、卒業生数が全く異なることに注意が必要です。
相模原が152名、平塚が147名に対し、多摩の卒業生数は279名とほぼ1.8倍程度になります。
今度は、3校の卒業生数を100に換算したときの数字で比較してみましょう。
相模原 平塚 多摩
東京大学 3.3 0.7 0.4
京都大学 2.0 0.0 0.4
一橋大学 2.6 0.7 0.4
東京工業大学 4.6 1.4 0.0
早稲田大学 28.3 17.7 9.3
慶應義塾大学 13.2 6.1 4.3
上智大学 12.5 4.8 3.9
東京理科大学 13.2 16.3 5.7
明治大学 30.3 27.2 20.8
青山学院大学 10.5 8.8 11.8
立教大学 10.5 6.8 11.1
中央大学 18.4 27.9 12.9
法政大学 27.0 15.6 9.3
これで見ると、相模原・平塚が多摩を圧倒していることが分かります。
特に、国立難関四大学・早慶ではそれが顕著です。
相模原がこれだけの結果を出したことはもちろんですが、私にとっての驚きは、平塚が初年度から神奈川のトップ高クラスの合格実績を出したことです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、平塚はかつての県立大原高校が母体となっています。
大原高校は、公立高校の中では中堅校として、この地域でいうと百合丘・麻生クラスの高校として位置づけられていました。
その大原を母体とした平塚でこれだけの実績が出たということは、市立川崎でも中高一貫の一期生が卒業したときの合格実績が飛躍的に伸びることが予想されるからです。
同時に、平成28年度の公立中高一貫校入試はさらなる競争の激化が予想されます。
ちなみに、神奈川県公立高校の最高峰である横浜翠嵐とも比較してみます。
これも、卒業生数を100に換算した数で比較します。
相模原 平塚 横浜翠嵐
東京大学 3.3 0.7 3.8
京都大学 2.0 0.0 0.6
一橋大学 2.6 0.7 1.9
東京工業大学 4.6 1.4 6.0
早稲田大学 28.3 17.7 30.9
慶應義塾大学 13.2 6.1 18.6
上智大学 12.5 4.8 4.4
東京理科大学 13.2 16.3 10.1
明治大学 30.3 27.2 39.1
青山学院大学 10.5 8.8 8.2
立教大学 10.5 6.8 9.5
中央大学 18.4 27.9 8.5
法政大学 27.0 15.6 4.4
これで見ると、相模原と横浜翠嵐はほぼ同じ程度の実績を出していることが分かります。
平塚も、さすがに横浜翠嵐には及ばないものの、見劣りしない実績を出せていることが分かります。
次に、神奈川県の中でトップ進学校として君臨する私立の聖光学院とも比較してみます。
同じように、卒業生数を100に換算した数で比較します。
相模原 平塚 聖光学院
東京大学 3.3 0.7 25.9
京都大学 2.0 0.0 2.1
一橋大学 2.6 0.7 6.3
東京工業大学 4.6 1.4 3.3
早稲田大学 28.3 17.7 64.0
慶應義塾大学 13.2 6.1 49.8
上智大学 12.5 4.8 6.3
東京理科大学 13.2 16.3 21.3
明治大学 30.3 27.2 8.4
青山学院大学 10.5 8.8 1.7
立教大学 10.5 6.8 0.8
中央大学 18.4 27.9 4.6
法政大学 27.0 15.6 0.0
ここまで来ると、さすがに相模原でも太刀打ちできません。
ですが、相手は「神奈川御三家」と称される、首都圏のトップ校の1つですから、仕方ありません。
東京・神奈川では、本当のトップ層は公立ではなく私立が形成しています。
「私高公低」という側面があることは、厳然たる事実です。
神奈川にいる以上、進路を考える際には頭の隅に置いておかなければならないでしょう。
そろそろ収拾がつかなくなってきましたので、終わりにしたいと思います。
進路を考える上での参考にしていただければ幸いです。