
京王線「仙川」駅から徒歩5分程。
小田急沿線の場合は「成城学園前」駅からバスを使うと便利かもしれません。
桐朋女子は、他の私立女子校とは趣の異なる学校と言えます。
最近の女子校では「これが学校なのか」と思うほどに充実した、美麗な設備が特長の一つになっていることが多いですが、桐朋女子は年季の入った昔ながらのまさに「学校らしい」校舎です。
また、他の私立女子校ではどこでも「創立者の影響」がとても強く感じられるのですが、桐朋女子では一切そういうものがありません。
発足時には東京教育大学、現在の筑波大学と強いつながりがあり、宗教的な背景は一切無く、「人間教育」を柱に掲げ、日々教育活動が行われています。
入試から「桐朋の教育」がはじまるという考えから、2/1のA入試では「30分程度の授業を受け、その内容について10分程度面接する」という、桐朋女子独特の「口頭試問」が行われています。
なぜ口頭試問をするのか、その狙いを学校側は「入学後にきちんと話を聞け、自分の頭で考え答えを出せるか、その延長として『伸びていく』生徒なのかを見極めたい」と話しています。
上に挙げた特徴のためでしょうか、桐朋女子は保護者の方の中で評価が二分される傾向にあります。
大変気に入られて「ぜひ受験させたい」という方がいる一方で、「うちはちょっと・・・」と敬遠されてしまう方もいらっしゃいます。
桐朋女子ほど「学校に行って説明を聞き、見学をする」必要性のある学校はないかもしれません。
桐朋女子の首都圏模試偏差値は、2/1のA入試で43、2/3のB入試で48です。
中学からの入学者は全部で160名、そのうち144名はA入試で合格した生徒たちです。
附属の小学校からは毎年60名程度、高校からの入学者は毎年22名程度です。
大半の生徒は、中学入試を経て入学してきた生徒です。
ここから考えると、桐朋女子の進学実績はかなり注目に値する結果を残していると言えます。
【桐朋女子の最近3年間の進路実績】
http://www.toho.ac.jp/chuko/guidance/course.html
川崎市の公立高校で同レベルの結果を残している学校は、トップの多摩高校しかありません。
生田高校以下の高校は、残念ながら桐朋女子の結果には遠く及ばないのが実情です。
桐朋女子は昔から「入口の偏差値は低いが、それに比べて大学進学実績は優れている」という評価がありますが、それは今も続いています。
以前学校の先生に「どこで入学してきた生徒たちが実績を出しているのか」と聞いたことがあるのですが、その時の答えは「どこから入学した生徒でもまんべんなく実績を出している」というものでした。
賛否両論あることは承知していますが、「桐朋女子の教育」は生徒達の学力・モチベーションを伸ばし、確かな結果を出してきていることは間違いないと思います。
しかし、桐朋女子も他の私立女子校と同じく生徒募集に苦労している面はあるようです。
2015年度入試より、2/1のA入試は試験時間の短縮に踏み切りました。
そして、当日のインターネットによる合格発表を行うことを発表しました。
これはおそらく、他校との併願を行いやすくする狙いがあると思われます。
また、2/3の午前に行われていたB入試が、2/2の午後に移り、かつ面接が廃止されました。
このB入試の変更は、大きな目玉になりそうな予感です。
「入り得」の学校というのはいくつかありますが、桐朋女子は間違いないくその中の一つです。
気になりましたら、ぜひ一度足を運んでいただいて、実際に確かめていただければと思います。
その他、詳細は学校HPをご覧ください。
http://www.toho.ac.jp/chuko/