2011年07月08日

品川女子学院に行ってきました

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 最寄り駅は京浜急行で品川からひと駅の北品川、ここから箱根駅伝のルートにもなっている第1京浜を歩道橋で跨ぐとすぐに正面入り口、電車を降りてほぼ2分という立地のよさです。余計なことですが、北品川はその名前にもかかわらず品川駅のひとつ南に位置するという意外性にまず驚かされました。

 設立は関東大震災直後で、震災そのものも設立の経緯にかかわっているということですが、詳しいことは案内書またはホームページなどをご覧ください。
ところで、「品女」はある時期から徐々に偏差値ランキングが上昇し、それに応じるように大学進学実績も注目を集めるようになってきました。「ひのき」の教室がある地域からはやや距離があることもあり、私はあまり関心も払わず、学校を訪れることもなく、「茶髪で短いスカートをはいた生徒を相手に、先生たちは進学実績を上げようとしゃかりきになっている」のではないかと思っていたところでした。

 ところが、今回初めて説明会に参加し、学校を見もしないで勝手に作り上げていた印象が、見事に、しかも良い方に大きく覆されました。いま、「品女」を作られた先生方のご努力を思うとき、遠くから「たいへん失礼いたしました。ごめんなさい」と頭を垂れたい気持ちです。

 説明会で校長先生はじめ何人かの先生方の熱のこもったお話を伺い、学校の取り組みに対する高い評価が人気やランキングの上昇となって現れていることに「なるほど」と得心がいったところです。

 「品女」では、『28プロジェクト』と名付けた取り組みを行っています。

 女性の就業率を表すグラフがスクリーンに映し出され、そこには先進各国の中で日本は他国とは異なり、28歳を境として就業率が下降し、その後30代後半からやや持ち直すというM字形を示していました。(あとで調べてみたら、韓国も日本と同様のM字形でした)。結婚や出産で離職・退職し、その後少しずつ育児から重心を移していく様子を如実に示しているグラフです。ただ、30代後半からの復帰では、パートタイマーが多くなるとのことで離職以前の職場・業種に復帰というわけではないことも併せて紹介していました。

 そうしたわけで日本では、職業を持つ女性にとって28歳は大きな分岐点になっており、『28プロジェクト』とは、そのときをどう迎えるかを見据えて中高生を育てることを中心テーマとして掲げた言葉だということでした。

 具体的な取り組みとしては、企業とのコラボレーションで実際に商品を生み出したり、カンボジアで本物の学校を作ったりと、幅の広い活動を単なる「体験」ではなく本気に行っていることを、豊富な実例を交えながら紹介していました。ただ、学校も強調していましたが、週34時間の学習時間うち32時間は教室での学習にあて、上記の活動にはあとの2時間をあてていて、「しっかりした学力の養成もぬかりなく、多様な大学、学部への進学にもしっかり対応しています」とのことでした。

 そして、このような取り組みの結果として、大学卒業後の職業や就職に非常に大きな力を発揮すること、さらに就職後にも生きてくるとの説明に「ガッテン」とひとりで納得していました。
また、こうした取り組みは実業高校や専門学校の職業訓練とは異なる、いわば「社会の要請に即した実際的な教育」との印象を受け、中高の女子教育に限定されず、多くの教育現場で取り込んでみる価値があるとの感想を得て帰ってきました。

 前にも記しましたが「ひのき」の地域からはやや遠い学校であり、受験や進学する学校とするかどうかは別としても、一考に値する学校でした。


posted by 登戸教室 北川 at 14:29 | TrackBack(0) | 学校情報・進路情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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